フィルムカメラの現像の途中で、フィルムに記録された撮像の明るさや彩度を調整することは、通常の現像処理の中で操作できるものではありません。
フィルムカメラのカラーネガフィルムの現像は、世界中の現像所で、ほとんど同じ処理方法で行われています。
フィルムの現像の処理は、基本的にマニュアル通りの処理をすれば、同じ仕上がりになります。
最近は、デジタルカメラの普及で、フィルムの現像やプリントをしてくれる写真屋も減少していて、経費節約のために薬剤の繰り返しの使用などで、現像の質が低下した店もあります。
可能であれば、写真館等のプロ写真の現像を取り次いでくれる写真屋を利用することをお勧めします。
フィルムの現像の調整とは?
フィルムカメラの現像は、現像液や停止薬と定着液という薬剤に浸す作業をするため、自分で作業する場合であれば、水質の状況や温度を調整した作業ということは考えられ、プロの方であれば、当然に調整して作業されています。
その調整というのも、水温や外気温を考慮した薬剤の使用で、フィルムの撮像の明るさや彩度を調整することではありません。
現実問題、フィルムの現像処理の途中で、明るさや彩度を調整することはできないといえます。
ただ、印画紙に焼き付けて現像する際に、手焼きする場合には細かな調整が可能であるとはいえますが、これも相当な技術が必要です。
フィルム写真の調整を頼むには?
フィルムカメラのフィルムの現像の途中での調整は、上述したようにできませんが、ネガをプリントする際には、色調整やトリミングといったことを、写真屋に持ち込む際に頼むことは可能です。
フィルム現像で仕上がったネガを、焼き増しとしてプリントを頼む際には、最初の写真の仕上がりの色や彩度を好みのものに補正してもらうことは、可能ということです。
通常の同時プリントサービスで仕上げている写真屋であれば、自動で補正をかけた色合いのプリントの仕上がりにしています。
カラーネガフィルムは、プリントで再現できる色や濃度についてかなり多くの情報があり、ネガからどの程度の色や彩度に仕上げるかは、プリント作業する人任せとも言えます。
それゆえ、プリントする際に、ネガからどういった情報を取り出すかで、仕上がりにそれなりの幅があります。
フィルムカメラのフィルムの現像の途中での調整というよりも、印画紙にプリントする現像の途中での調整を考慮すべきと言えます。
フィルムの現像は基本場所が違っても同じ?
フィルムの現像は、基本的にはどの銘柄でも同じ現像で処理され、途中での調整はできないと言えます。
ただ、プリントする際には、色合いや彩度といったものについて、色サンプルなどを参考にした好みの仕上がりを写真屋に伝えることで、補正を加えて調整をはかってもらうことが可能と言えます。
現像を依頼する際に、自分が想像している仕上がりの明るさや色調などの希望を伝えてみることをお勧めします。