フィルムカメラの現像に暗室は必要?

フィルムカメラの現像に暗室は、ダークバックがあれば、必ずしも必要とはいえません。

フィルムカメラの現像というと、余計な光をフィルムにあてられないため暗室がないといけないと考えます。

しかしながら、フィルムカメラの現像処理の手順を考えると、暗室が必要とされるのは、フィルムをパトローネと呼ばれる格納器具から取り出し、現像タンクに収納する間が必須であるものの、それ以降の工程では暗室でなくても作業ができます。

ネガやポジから印画紙へのプリント作業には、暗室が必要ですが、自宅でやる場合には、風呂場に手を加えて暗室にすることが一番といえます。

スポンサーリンク
camera-studyレクタングル大

暗室がわりにダークバックを?

暗室がわりにダークバックを使用して、フィルムの現像処理の最初の行程である現像タンクへのフィルムの移行作業は行えます。

ダークバックは、写真フィルムに光を当てることなく現像の最初である現像タンクへの移行作業や、カメラ内のフィルムトラブルの際の処理を行うためのもので、暗室と同様な環境を作れる袋状や筒状の道具です。

素材にはナイロンを使用したものが多く、3箇所の開口部を持ち、一つはフィルムや現像タンク等の機器の出し入れに使用し、残りの二つはバック内に腕を入れて作業するための開口部になっていて、外光を遮断するためにゴム紐等で締めるなどの構造になっています。

このダークバックを使用してフィルムを現像タンクに移してしまえば、後の作業は暗室である必要はありません。

暗室を自宅に作るには?

暗室を自宅に作るには、現像やプリントの作業には水を大量に消費しますので、風呂場を一時的に暗室に利用するのがオススメです。

ただ、常設の暗室ではないため、毎回セットアップの手間がかかりますので、不便さはあります。

暗室を自宅に設置する場合、重要なことは、部屋の中に光が入らないようにすることです。

ドアを閉め、光を発するものすべてを排除し、窓には遮光カーテン等で遮光し、外からの光が漏れてきていないかを入念に確認します。

光が入ってきているようであれば、その場所をガムテープなどで目張り等の処置をします。

これらの作業で、暗室は確保できます。

フィルムの現像作業だけであれば、暗室をセットアップしなくてもダークバックで代用できますが、プリント作業をしたい場合には、こういう方法もとれます。

フィルムカメラのための暗室は?

フィルムカメラの現像や印画紙への焼き付け作業をしたい場合、暗室のセットアップが必要となります。

特にプリント作業を行いたいときは、自宅であれば風呂場を利用して、目張りをするなどして、一時的な暗室を作り上げて作業することをお勧めします。

フィルムの現像だけの場合は、ダークバックさえあれば、暗室での作業にこだわる必要はありません。

フィルムカメラのフィルムと印画紙は、光に非常に弱いので、本格的な作業を行う場合には暗室が必要ですが、フィルムのトラブルや現像のみといった処理には、ダークバックの活用をお勧めします。

スポンサーリンク
camera-studyレクタングル大

camera-studyレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする