ライカのフィルムカメラは、いつかはライカと憧れる愛好者も多い高級カメラの一つです。
ライカのフィルムカメラは、ドイツの光学メーカーのカメラブランドとして誕生し、その後カメラメーカーとしての地位を確立しています。
ライカは、フィルムカメラとして「Mシリーズ」と「Rシリーズ」の二種類とコンパクトカメラを製造販売しています。
高級レンジファインダーを搭載した「Mシリーズ」が、最もライカの特徴を持ったフィルムカメラといえます。
Mシリーズはレンジファインダーを搭載しコンパクトな作りを可能にし、レンズ交換も可能にしています。
ライカのレンジファインダーの使い方
ライカのフィルムカメラの特徴でもあるMシリーズに搭載されたレンジファインダーの使い方は、一眼レフとはかなり違うものです。
ライカのフィルムカメラの使い方としては、スナップ撮影が最も適しているといえます。
露出決めやピント合わせが、フィルム一眼レフと比較するとアバウトにできる点にあります。
露出を合わせる際には、フィルムのデータシートをもとに設定しておけば問題なく、曇りなどで状況を考慮すべき場合には、露出計を利用した設定を加味しておけば大丈夫といえます。
ライカのレンジファインダーのピント合わせは、ファインダー内の中央にある四角に写る像のズレを合わせます。
被写体が動態の場合には、あらかじめピントを置いておくことで、その位置に被写体が来た時にシャッターを切れば良いことになります。
あるいは、絞りを絞って被写界深度を広げておき、その範囲内に被写体を入れるといったピント合わせの使い方もできます。
ライカのレンジファインダーの使い方
ライカのレンジファインダーの使い方が、他のフィルムカメラとは違い独特のものです。
肉眼に近い見たままの状況から、写真にする範囲をファインダー越しに決めることが、ライカでは可能です。
一方で、一眼レフカメラのファインダーのように、背景のボケ感やレンズによる圧縮効果を確認することはできません。
レンジファインダーの使い方には、見たままをどう写真にするかを撮影者の判断と発想に委ねられたものといえます。
必要以上の操作を必要とせずに撮影が可能となるように、露出設定やピント合わせにおいても、被写界深度を利用した撮影を可能にしています。
これにより、撮影者の速写の使い方に対応したものになっています。
ライカの使い方
ライカのフィルムカメラには、憧れを持つ人も多い機種ですが、その中でもレンジファインダーを搭載した機種が、最もライカらしさを有しています。
一眼レフのカメラの使い方は、他のメーカーの機種と大差はありません。
レンジファインダーを搭載したライカの場合、撮影範囲とファインダー内の視認範囲の差を利用し、被写界深度を利用したピントの合わせ方を有効に活用した使い方をすることで、
スナップ撮影などの速写に対応が可能です。
ライカのカメラは、撮影者主体の判断と発想での撮影を可能にしている機種といえ、フィルムの特徴を最大に生かした使い方を可能にしています。