フィルムカメラの現像とは?その手順は?

フィルムカメラの現像とは、フィルムに露光することで撮影された写真を薬品を使用して、化学反応を利用した処理を施すことで、画像を出現させることです。

つまり、現像とは、フィルムに写った被写体の像を、ネガにする処理のことをいい、プリントする際の初期工程も現像ということがあります。

通常は、フィルムカメラのフィルムをネガにすることを、現像といいます。

現像の処理方法は、モノクロフィルムでもカラーフィルムでも基本的な手順は、さほど変わりません。

現像とは、現像液、現像停止薬、定着液といった薬剤につける処理を施し、その後、流水による水洗いを経て、乾燥させるという手順を踏みます。

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フィルムカメラの現像に必要なものは?

フィルムの現像をする場合に必要なものは、次のようなものが必要です。

現像タンク、ダークバック(暗室があればこれは不要)、現像液、停止液、定着液、タイマー、温度計、メジャーカップといったものと、流水が扱える場所が必要となります。

現像する場合、フィルムを現像タンク内に収める際は、遮光性の高いダークバックがあれば十分ですが、暗室を確保できていれば、暗室内での作業で問題ありません。

以上のような道具が揃えば、自分でも現像処理は可能といえます。

フィルムカメラの現像の手順は?

フィルムカメラのフィルムの現像の手順は、現像タンク内にフィルムを巻き取り格納し、現像液、停止液、定着液と指定された時間浸し、撹拌するといった手順を踏み、水洗いし、乾燥させるといったことを行います。

フィルムの現像で扱いやすいモノクロフィルムでの手順は、次のようになります。

まず、フィルムを、現像タンク内にダークバック内で格納します。

次に、フィルムの表面に気泡がつくことを防ぐために、前浴と言われるフィルムを水に浸すことをしておきます。

この前浴については、賛否両論があり、現像液を注入した際に、衝撃をタンク内に加えれば気泡が消えるので必要がないとする方も多いようです。

それから、現像液をタンク内に注入し、指定されている時間浸しながら、撹拌します。

例えば、マニュアルに30/60/2と記載されていれば、最初の30秒を継続して撹拌し、その後60秒ごとに2回撹拌するといった解釈で作業にあたります。

現像液の作業が済んだら、現像液を排出して、停止液をタンク内に注入し、だいたい3回程度の撹拌と30秒ほどの浸し時間といった作業になり、その後は排出します。

停止液排出後は、定着液を注入し、現像液と同様にマニュアルに記載されている時間と撹拌の間隔の作業を施します。

この後は、定着液を排出し、タンクの蓋を開けて流水で5分から10分程度水洗いし、タンク内を満水にして撹拌して、排出するということを、数回繰り返します。

これらの作業終了後は、埃のない場所でフィルムを吊るして乾燥させることで、現像処理は終了となります。

フィルムの現像の手順

フィルムカメラのフィルムの現像とは、フィルムに撮影した像を浮かび上がらせるためのネガにするための処理の手順全体を指します。

フィルムの現像には、現像液、停止液、定着液を使い、それぞれのマニュアルに従い薬剤に浸す時間や撹拌といった作業を施し、水洗いし乾燥させる手順を踏んでネガにします。

現像の作業の差は、水質や気温に影響を受けるので、マニュアルと経験則に基づいた調整が必要な作業とも言えます。

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