フィルムカメラのミラー掃除は、ブローによる埃等の除去と綿棒にクリーナをつけたふき取りといったものになります。
フィルムカメラのミラーは、ガラス面の内側にコーティングが施されていて、通常のガラスとは違います。
そのため、本来なら、触って衝撃を加えることは避けるべき部品と言えます。
ミラーの汚れは、シャッターに連動してポップアップするために、その周囲の保護材の劣化やレンズ交換時のチリやホコリといったものが原因と考えられます。
なるべくブローで吹き飛ばすことでの除去に止めるのが、ベターと言えます。
フィルムカメラのミラーの役割
フィルムカメラのミラーは、カメラの本体シャッター幕前に設置されていて、レンズを通過した被写体の光をペンタプリズムに通し、ファインダーで見ることを可能にするための部品です。
また、シャッターを切る際には、被写体からの光をシャッター幕、フィルム面へ通すために、一時的にポップアップして上方に跳ね上がる作りになっています。
つまり、シャッターを操作するたびに稼働するため、緩衝材としてペンタプリズムの下部につけられたパーツの劣化によっても、汚れやホコリがつく可能性があります。
ミラーの汚れで、フィルム面に到達する光の状態が悪くなるわけではなく、ファインダー内での撮像の確認や露出計等に影響が出る可能性があります。
ペンタプリズムを通過する光のもとがミラーの反射となるわけですから、撮影の情報に関係するスクリーンを通過する光に影響が出ることにもなりかねません。
ミラーは、ファイダースクリーンよりもデリケートな部品とも言えます。
ミラー掃除には、基本ブローの使用で?
フィルムカメラのミラー掃除には、ブローを使用し、ミラー表面を触ることはできるだけ避けるべきです。
ちょっとした衝撃でも、ミラー表面に変形や傷の原因となります。
それらが原因となり、撮影に必要な制御機能に影響が出る可能性もあります。
ミラーの角度のほんの少しの角度の変化で、さまざまなカメラの動作に影響が出ます。
特に初心者であれば、カメラのマウント内の掃除には、ブローで吹き飛ばすことで対応し、それ以上の掃除の必要性を感じた際には、メーカーや専門業者に相談してみることをお勧めします。
自分でクリーニングする際には、各メーカーから出されているクリーニングキット等を使用し、疑問点を解消してから行うようにします。
フィルムカメラのミラー掃除は?
フィルムカメラのミラー掃除は、ブローで埃等の吹き飛ばして行い、それ以上の汚れの場合は、基本的には、メーカーや専門業者に持ち込んでみることです。
フィルムカメラのミラーは、非常にデリケートな部品であり、ちょっとした衝撃で変形や傷、角度の変化で、カメラの動作に影響が出ます。
せっかくミラー掃除をしたための故障とならないためにも、特に初心者の場合、下手に触らないことです。