フィルムカメラの現像の仕組みとその原理

フィルムカメラのフィルムの現像の仕組みは、フィルム表面の臭化銀が露光によって還元された銀を、現像液等の薬剤で洗い出すことで、撮像を浮かび上がらせてネガにします。

フィルムカメラの撮影でフィルム上に撮像を記録する原理は、フィルム表面の臭化銀が露光によって還元作用により金属銀になることを利用しています。

フィルムカメラの現像の仕組みは、フィルムカメラの撮影で記録された露光部分と露光していない部分が、金属銀と臭化銀になる原理をもとに作られています。

フィルムカメラの現像の仕組みと原理は、化学反応を利用したものといえます。

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フィルムカメラの原理は?

フィルムカメラの原理は、次のようなことになります。

モノクロフィルムで、例えば、黒で1という数字を白い紙に書かれたものの写真を撮った場合を考えてみます。

白い紙に当たった光は反射されて、フィルムにあたります。

フィルムに光があたると表面の臭化銀が、光によって還元作用が起こり金属銀ができます。

黒で書かれた1の数字の部分に当たった光は、吸収されて反射せず、フィルムにはこの部分の光はあたらず、フィルム表面の臭化銀はそのままです。

カラーフィルムでは、モノクロの場合の臭化銀の還元作用による金属銀へ変化する原理に加え、感光色素を加えた仕組みを持っています。

カラーフィルムには、青と緑と赤に反応する層があり、これらの各層が色に関した光を吸収します。

光を吸収した感光色素は、周囲の臭化銀にエネルギーを与えて、還元作用を引き起こして金属銀に変化します。

フィルムカメラのフィルムの撮像は、フィルム表面の臭化銀が光に反応する還元という化学反応の原理を利用した仕組みです。

フィルムの現像の仕組みは?

フィルムカメラのフィルムへの撮影の原理で、露光によって臭化銀が金属銀になったフィルム表面の臭化銀を洗い出すことが、現像処理の仕組みとなります。

フィルムの現像では、現像液で臭化銀を洗い出し、停止液で必要以上の洗い出しを止めて、定着液でその状態を固定するという仕組みになっています。

現像処理の過程で使用するそれぞれの薬剤に浸して、撹拌などの処置をしてやることで、フィルムの撮像を浮かび上がらせて、ネガという状態にします。

ネガの状態になったものを利用して、焼き付け機によって印画紙上にプリントすることが可能となり、写真としてみることができます。

フィルムカメラは化学変化を利用する

フィルムカメラのフィルムは、フィルム素材上に臭化銀を塗って作られており、現像液等の薬剤に浸すことで、写真としてみることができる状態にします。

現像処理は、全ての工程において化学反応の原理を利用しているため、処理の仕方や外気温の影響を受けます。

撮影においても、露光によるフィルム表面の臭化銀の還元作用を利用しており、現像での薬剤の処理においては、それぞれの薬剤の使用マニュアル規定の時間等に準じた作業が必要です。

フィルムカメラの撮影と現像において化学反応を利用しているため、適切な時間とタイミングでの処理が不可欠になります。

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