フィルムカメラの現像を自分でやろうとすると、暗室の確保と薬剤やさまざまな道具の準備が必要です。
フィルムカメラのフィルムには、モノクロ、カラー、リバーサルの3種類がありますが、自分で現像をやろうとする場合には、まずはモノクロで試してみることをお勧めします。
カラーフィルムや、特にリバーサルフィルムの場合、使う薬剤の種類が多かったり、使用する機材の種類も多く、手順も複雑になります。
暗室には、自宅であれば風呂場を利用するのが、一番良いかと思います。
光の遮断がしやすく、現像処理の際の水の使用もやりやすいためです。
フィルムの現像に必要なものは?
フィルムカメラのフィルムの現像を自分でやろうとすれば、次のようなものが必要と考えられます。
モノクロフィルムを前提として、最低限のものを記述していきます。
フィルム現像で必要はものとして、フィルムピッカー、現像タンク、現像液や停止液や定着液といった薬液、保存タンク、計量カップ、温度計、漏斗、ダークバックといったものが挙げられます。
現像作業に入る前に、薬剤の準備をしておきます。
各薬剤は、粉末を水に一定割合で溶かす必要等があり、その際の温度や水の量については、各薬剤で規定があります。
これに従って、計量カップや温度計を使い薬液を作成し、漏斗で保存タンクに入れておきます。
ここまでの作業は、フィルム現像をする前の準備となります。
フィルム現像の手順は?
フィルムカメラのフィルム現像を自分でやる場合の必要な準備については、前述の通りです。
準備ができたら、次のような手順でフィルム現像を行います。
フィルムピッカーは、フィルムのケース部分のパトローネに入っているフィルムを取り出す道具です。
これを使ってダークバックの中で、手探りの状態で行い、取り出したフィルムを現像タンクの中に移します。
現像タンク内にフィルムを収めた後は、現像液、停止液、定着液を、順番にタンク内に注ぎ込み排出する作業を行います。
これらの各液の滞留時間等については、各使用書の指示に従って処理を進めます。
薬液の処理が終了すれば、適切な水洗いの処理を施し、乾燥させることでフィルムからネガとなります。
フィルムの現像を自分でやるのは?
フィルムカメラのフィルムを自分で現像することは、意外に簡単です。
あくまで、モノクロフィルムの場合、使用する薬剤も現像液、停止液、定着液と限定されており、規定の時間通りの処理を施せば現像処理ができます。
強いて挙げれば、ダークバックや暗室においてのフィルム取り出しの方法に多少慣れが必要です。
この点にだけは、注意が必要といえますが、それ以外は、手順通り行えばさほど難しいことはありません。
フィルムカメラの現像の後の焼き付け作業も、暗室内で引き伸ばし機を使用して行います。
フィルムの現像を自分でやってみて、興味を持たれれば、試してみることをお勧めします。