フィルムカメラで月を撮影する方法

フィルムカメラで月を撮影する場合には、露出がポイントになります。

デジタルカメラであれば、簡単に試し撮りしながらの撮影が可能ですが、フィルムカメラでは、そのやり方はできません。

月を撮影する場合、風景や建物と一緒に収める写真もあれば、望遠レンズを使用して月を大きく撮る写真もあります。

月の撮影では、夜空ということで、露出を暗い夜空に設定しがちですが、意外に満月の状態の月は明るいものです。

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月を撮影する際の露出の目安は?

フィルムカメラで月を撮影する場合の露出の目安は、個人的には勘だと思っていますが、一般的には、満月の月面を撮影する場合、ISO感度100/絞りF8.0で、シャッタースピードは1/250秒~1/500秒くらいの高速シャッターが目安とされています。

満月以外の条件の場合、ISO感度100/絞りF8.0とすれば、月の満ち欠けによって、半月の場合は1/30秒~1/15秒程度、三日月や二十六夜などの場合は1/15秒~1/8秒程度のシャッタースピードを目安にします。

これらの露出は、あくまで目安で、大気の状態や雲の状態によって変化しますので、本当の撮影をする前に試し撮りをし、本当の撮影をする場合も、いろいろに露出を変えて撮影をしておくことをお勧めします。

月を撮影する場合、露出の選び方が最も難しく、経験に基づく勘が求めらますが、基本的にはマニュアル露出での撮影をするべきです。

スポット測光が搭載されている機種であれば、このスポット測光を利用して、月だけを測光することで露出の目安にできます。

また、夜景と一緒に月を入れて撮影する場合、明るさに差があるために、月か夜景のどちらをメインとするかで、露出を決めることになります。

どちらを選択するかで、写真の仕上がりが変わってきます。

月を撮るとどのくらいの大きさに?

フィルムカメラで月を撮影した場合、どのくらいの大きさに写るかは、レンズの焦点距離で変化します。

35ミリフィルムで撮影した場合、焦点距離1000mmで約1cmくらいの大きさです。

つまり、焦点距離の 1/100程度の大きさということです。

実際に撮影した写真を、フィルムカメラの場合は、ネガから印画紙に焼き付ける際に、トリミングして拡大することもできますが、仕上がりの写真画質はかなりざらついたものになります。

月の撮影は経験と勘?

月の撮影では、露出がポイントになり、それを決めるにはある程度の経験と勘を必要とします。

フィルムカメラの場合、試し撮りをしても、その場での確認ができないので、数種類の露出で何枚も撮影し、現像してみる必要があります。

その失敗と成功の写真の中から、自分なりの露出の選び方ができるようになります。

月の撮影に限らずフィルムカメラでは、デジタルカメラの数倍の労力や費用が必要になりますが、それがフィルムカメラの面白さでもあります。

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