フィルムカメラで長年撮影していると、カメラ本体内部やレンズ内にゴミやカビの発生が起き、それらを解消するための分解清掃が必要となります。
フィルムカメラは精密機械ですので、分解方法もわからずにデタラメに分解清掃してしまうと、元も子もないことになってしまいます。
特に電子部品のあるカメラ本体や、レンズ内部のカビの処理には、メーカーの修理窓口の利用も有効です。
自分でメンテナンスしようという場合には、各機種ごとの分解方法を知った上での、分解清掃をするべきといえます。
フィルムカメラのレンズの分解清掃は?
フィルムカメラのレンズの内側に付着したカビや曇りを取り除くためには、レンズの分解清掃が必要です。
レンズの分解方法は機種ごとに違いますが、基本的にはプラスドライバーとカメラオープナーを必要とします。
これらの道具は、分解清掃する前に準備しておくことが必要で、そのほかにもレンズクリーナーや中性洗剤、ブロア、ピンセット等々も準備が必要です。
レンズの分解清掃としては、まずレンズユニットの前面のレンズの取り外しということになりますが、ネジを外し、プレートやリングを取り外していきます。
内部にカビがない場合、この段階の清掃で済みますが、内部までの清掃を必要とする場合、カメラオープナーを利用して、ユニットを引き出してさらに分解していきます。
後方のレンズまで分解できれば、レンズクリーナーでレンズ表面のカビや曇りを拭き取ります。
あとは、分解方法の逆の手順で、もと通りに組み立て直しますが、この時に埃が付着しないように注意が必要です。
フィルムカメラの本体の分解清掃は?
フィルムカメラの本体の内部にも、埃やゴミの付着による分解清掃を必要とする場合があります。
カメラ本体の内部の汚れの場合、ローパスフィルターと呼ばれる場所を専用のクリーニング用品を使用して清掃します。
レンズを本体から外し、カメラの電源をONにした状態でミラーアップの状態で、ローパスフィルターが見えている状態にします。
専用のクリーニング用品を使用し、あまり力を入れすぎないように注意しながら、塵や埃を取り除きます。
通常の清掃とは違い、カメラ本体の内部の清掃は、レンズの分解清掃と同様に知識なしでやると失敗につながります。
特に本体内部のフィルター部分は繊細なので、メーカーの清掃サービスの利用を検討してみることをお勧めします。
フィルムカメラの分解清掃は?
フィルムカメラの分解清掃は、機種ごとの分解方法を理解した上で、分解清掃に必要な道具を揃えた上での作業を前提にします。
各機種ごとに、分解方法や分解清掃のやり方には多少の違いがあり、不安を感じるようであれば、メーカーの分解清掃のサービスの利用も有益です。
分解清掃は、各機種ごとの情報を集め、分解清掃の手順や分解方法も自分なりにイメージができてから、作業に取り掛かるようにすることをお勧めします。