フィルムカメラでのフィルムの巻き取りとは、撮影開始前のフィルムの装填時に、巻き取り軸に差し込んだフィルムを1コマづつ送ることです。
逆に、撮影終了時に、巻き取り軸に巻き取られたフィルムを、パトローネの方に収納するための巻き取りをすることも意味します。
フィルムカメラの撮影をする場合、フィルムの装填と取り出しは必須であり、この作業の失敗は全てを台無しにしかねないものです。
フィルムカメラの最初と最後で必須の作業が、フィルムの巻き取りといえます。
フィルムの構造は?
フィルムの構造は、そもそもどうなっているのか?
35ミリフィルムの場合、フィルムのカートリッジであるパトローネと呼ばれるケースの中に、フィルムは巻き取られた状態で格納されています。
フィルム自体は、フィルム素材に化学処理を施し、光に反応して撮像を残すようにできているため、光に弱くパトローネで遮光しています。
フィルムカメラ本体に装填するフィルムは、パトローネからベロのようにフィルムの一部を出した状態が使用前のものです。
カメラ本体に装填されたフィルムは、一コマ撮影するとそのコマに新しい写真を撮ることができないので、巻き取り軸の方へひとコマ分を巻き取り、次の撮影に備えた状態にします。
撮影するたびに、フィルムはパトローネからひとコマづつ巻き取り軸の方に巻き取られていきます。
フィルムの巻き取りのための装填は?
フィルムの巻き取りのための装填は、撮影前の準備で、カメラ本体の巻き取り軸にフィルムを差し込む作業のことです。
具体的には、カメラ本体の裏蓋を開け、本体左側のパトローネの収納場所にフィルムを入れ込みます。
フィルムのベロのように出た部分を、カメラ本体右側の巻き取り軸のスリット状の差込部分に通します。
巻き取り軸に固定できたら、左のガイドの歯車にフィルム下部の穴をかけるようにします。
これが、しっかり固定されていないと、巻き取り軸に巻き取りができないので注意します。
裏蓋をしめ、バトローネ側の軸のクランクを時計回りに少しきつくなるまで軽く回します。
あとは、フィルムカウンターが0になるまで、からシャッターを切っておきます。
これで、あとは撮影するたびに、フィルムカメラの中でフィルムがひとコマごとに巻き取りされるようになります。
フィルムの巻き取りは撮影の度に?
フィルムカメラのフィルムは、撮影の度にひとコマごとに巻き取り軸に巻き取りされていきます。
そのため、撮影前に適切にフィルムをカメラ本体に装填しておくことが必要です。
手順は、前述の通りですが、この作業を失敗しているとフィルムが巻き取られず、撮影したのに撮像がない状態ということにもなりかねません。
各機種の説明書等も参考にして、確実なフィルムの装填を毎回しておくようにします。