フィルムカメラのさまざまな撮影技術

フィルムカメラの撮影には、被写体に応じたさまざまな撮影技術があります。

流し撮り、多重露光、長時間露光といった特殊な撮影技術もありますが、通常のポートレートやスナップ撮影にも共通した撮影技術があります。

全ての撮影技術に共通したものとして、構図とカメラアングルがあります。

被写体に対して、どのような構図で、どの位置から撮影するかというカメラアングルで、撮影される写真は変わってきます。

もちろん、その際の露出やフィルム感度といったものも考慮しておくことも重要です。

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フィルムカメラの構図の取り方

フィルムカメラの撮影における構図の取り方には、三分割法、三角構図、対角線構図、額縁効果、シンメトリー構図といったものがあります。

三分割法は、最も人が美しいと感じる比率の1:2に画面を構成するものです。

つまり、画面の縦横を三分割して、被写体を1:2の比率(正確には1:1.62という黄金比率)になるように配置する構図です。

三角構図は、高い木や真っ直ぐに伸びる道を画面に三角形に配置して、安定感や高さや奥行きの表現に使用する構図です。

対角線構図は、三角構図に似ていますが、直線的に伸びる被写体を対角線方向に配置し、視線の誘導や躍動感の効果を出す構図です。

額縁効果は、被写体の周りに木や建物を写し込んで、額縁に入れたように見せる構図です。

シンメトリー構図は、富士山の写真等で見られるような左右対称の被写体の撮影に使われる、左右または上下対称の構図です。

こういった撮影の構図の選択は、重要な撮影技術の1つといえます。

カメラアングルの取り方

フィルムカメラの撮影でのカメラアングルは、水平が基本です。

画面内に写り込むものや、被写体との重なりにも注意して、カメラアングルを上下左右にずらしますが、その時のカメラの位置によって、仕上がる写真の印象が変わりますので、いろいろに探ってみることです。

カメラアングルの取り方による撮影技術として、ローアングル撮影は、地面に近い位置から空を大きく入れた大胆な構図の写真になります。

逆に、俯瞰撮影は、少し高いところから、下を見下ろすような構図になり、地面を大きく入れることで、印象の違った仕上がりとなります。

カメラアングルの取り方は、写真の仕上がりに影響する撮影技術といえます。

フィルムカメラの撮影技術

フィルムカメラの撮影は、撮影者の操作が必須となり、被写体によってさまざまな知識や撮影技術が要求されます。

その中でも、構図の取り方とカメラアングルは、いずれの被写体においても写真の仕上がりの印象を変える撮影技術として重要です。

被写体の状況に合わせた露出等の設定も重要ですが、そのいずれにおいても、構図がしっかりしていないと、仕上がりの写真の出来に影響します。

カメラの操作での撮影技術に加え、一瞬を切り取る画面の構図の考え方も撮影技術の大切な要素です。

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