フィルムカメラでの撮影は、デジタルカメラに慣れていると難しそうに思えますが、コツをつかめばそれほど難しいものではありません。
フィルムカメラの撮影は、まず、フィルムの装填から始めます。
フィルムカメラに使用するフィルムには、カラーネガ、モノクロネガ、リバーサルの3種類があります。
デジタルカメラと違い、撮影した直後にモニターでの確認がフィルムカメラの場合できませんので、フィルムの装填は確実に行い、確認しておくことが必要です。
フィルムの装填のコツと確認は?
フィルムカメラの場合、パトローネとよばれるケース内にフィルムを巻き込んだ状態で格納されていて、このフィルムをカメラ本体の裏蓋を開けて装填します。
カメラの蓋をあける際、通常カメラを後方から見て左側のクランクのノブを引いて開けますが、機種によって違うものもありますので、各機種の説明書等で確認してください。
蓋を開けたら、フィルムを左側格納部に収め、フィルムの右端を本体右側の巻き取り軸に差し込みます。
巻き取り軸にフィルムの右端を差し込めたら、フィルムをガイドレールの歯車にかけます。
カメラ本体にフィルムを固定できたら、蓋を閉めてパトローネ側の軸のクランクを時計回りに少しきつくなるまで、ゆっくり回します。
フィルムカウンターが0になるまで、シャッターボタンを押し、巻き上げレバーを巻くことを繰り返します。
確実に装填されたかを確認するコツは、レバーを巻く時に、フィルムを固定した本体左側の軸クランクが同時に動けば、きちんと装填されていることになります。
フィルムの装填を確認できたら、フィルム感度のISOの値をカメラ本体に設定します。
フィルムカメラの撮影は?
フィルムの装填が確認できれば、あとは撮影ということになります。
フィルムカメラの撮影の場合、デジカメと違いカメラ本体とレンズ自体にかなり重量を感じると同時に、ファインダーを覗き込んだ状態での撮影となります。
左手の手のひらにカメラ本体とレンズをのせるようにし、右手人差し指でシャッターボタンを押すように構え、肘をなるべく体につけ固定して撮影します。
カメラの持ち方と構え方ができれば、撮影したい被写体にレンズを向け、ピントを合わせます。
デジカメで慣れた方には馴染みがないことだと思いますが、フィルムカメラの場合、ピントを自分で合わせる必要があります。
フィルムカメラのピントは、レンズのピントリングを回して合わせます。
ファインダーの中に、ピントの合致や不一致、露出に関する表示が出ますが、機種によって表示方法に違いがありますので、確認が必要です。
フィルムカメラの撮影に必要なことは、ピント合わせと絞りとシャッタースピードの設定が必要です。
絞りとシャッタースピードは、フィルムカメラ本体に搭載されている露出計を使用して合わせることです。
フィルムカメラでの撮影のコツは?
フィルムカメラでの撮影のコツは、フィルム装填、ピント合わせ、絞りやシャッタースピードの選択といった手順を確実にこなせるようにすることです。
それぞれの手順において、フィルム装填は巻き取りレバーの動きで、ピントや露出については、ファインダー内に表示される指針で確認します。
デジタルカメラと違い、シャッターを押すまでの必要な準備手順を、自分で行わなければならないのがフィルムカメラです。
この操作方法を意識せずに行えるようにすることが、フィルムカメラの撮影のコツといえます。