フィルムカメラでの夜間の撮影時の露出とスナップの撮り方

フィルムカメラは、昼間の撮影を前提としていて、夜間の撮影では露出などに工夫する必要があります。

フィルムカメラでの夜間の撮影時には、明暗差が大きいため、オート露出でスナップを撮影してしまうと、失敗することが多くなってしまいます。

フィルムカメラでの夜間の撮影時には、露出の選択を必要とするマニュアルでの撮影を主として、ストロボも活用します。

夜景そのものを撮影する場合と、人物をメインとし背景に夜景を撮影する場合のスナップの場合では、露出の決め方やストロボの使い方も工夫が必要です。

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フィルムカメラで夜景を撮影する場合は?

フィルムカメラで夜景を撮影する場合は、露出補正の機能を活用した撮影を行います。

夜景を撮影する場合、撮影範囲内に強い光があるとオート露出機能はその光に反応し、全体的に露出アンダーの写真となり、目で見る景色とは違う夜景となってしまいます。

逆に、夜景全体が弱い光の場合、仮に適正露出でスローシャッターの使用での撮影をしたとしても、フィルム感度の問題からアンダーの露出での撮影のような写真になることが多いといえます。

いずれの場合も、露出の選択が問題となり、実際の撮影としては、まずオート露出機能を利用した撮影をしてみます。

その後、露出補正を一段階プラスから三段階ほどプラスにした状態での撮影をしておくことです。

この場合の露出補正の一段階プラスというのは、仮に絞りF8、シャッター16秒が適正露出とすれば、プラス一段という補正であれば、絞りはそのままにしてシャッタースピードを32秒にするということと同じことになります。

このように、フィルムカメラでの夜間の撮影時には、露出補正の機能を活用して、何段階かの露出違いでの写真を撮影しておくことで、失敗を減らせます。

この時、どうしてもスローシャッターになりますので、三脚等でしっかり固定しておくことも必要です。

ストロボを利用した夜間のスナップは?

ストロボを利用した夜間のスナップは、夜景を入れた人物を撮影したい場合などに有効な撮影法といえます。

背景が夜景の場合、通常のストロボ撮影をしてしまうと、光の当たった部分だけが適正露出となり、背景である夜景は真っ黒になってしまいます。

この場合は、ストロボのシンクロをスローにするために、通常のストロボのシャッタースピードの選択よりも遅く1/30から1/8秒程度に設定して撮影することで、夜景まで写り込んできます。

スローシャッターが必要なため、三脚で固定して撮影することも重要です。

フィルムカメラでの夜間の撮影時には工夫が必要

フィルムカメラでの夜間の撮影時には、露出補正の活用とストロボの適切な使い方のちょっとした工夫が必要です。

フィルムカメラでの夜間のスナップの撮影では、ストロボを活用した露出の選択が必要で、スローシンクロなどの利用で、背景を映しこむことも可能です。

夜景のみを撮影する場合には、オート露出機能を利用しながら、露出補正をプラスに1から3段階くらいを利用した数種類の撮影を押さえておくことがおすすめです。

フィルムカメラでの夜間の撮影時には、知識と撮影意図に合わせた選択が必要となりますが、試してみることをお勧めします。

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