フィルムカメラには、さまざまな動作確認の項目とそれぞれの方法があります。
フィルムカメラの使用後の清掃やメンテナンスを施す際や、中古での購入をする際に、動作確認をすることは、正常な撮影の準備には必要なことです。
フィルムカメラの各部において、動作確認の方法には注意も必要といえます。
フィルムカメラは、機械式のものが多く、製造から年数経過していることもあることため、動作確認をしておくことで、故障の早期発見と撮影の支障を避けることにつながります。
フィルムカメラの動作確認すべきことは?
フィルムカメラの動作確認すべきことは、次のようなことが挙げられます。
フィルムカメラの中でも主流の一眼レフにも、オートフォーカス一眼レフ、マニュアルフォーカスでオート露出機能を搭載した一眼レフ、機械式一眼レフといったものがあり、それぞれに特有の方法で動作確認するものもありますが、まずは、一般的な動作確認の項目を挙げてみます。
まずは、カメラ本体の外観に傷や凹みといったものがないかを確認します。
次には、稼働する部分を、順に動作確認していきます。
シャッター幕に傷や変形がないか、からシャッターを切った際の動作が正常かどうかをみます。
ミラー部分の傷や変形の有無と動作、巻き上げレバーやクランクの動作、ストロボの発光が連動するか、セルフタイマーは設定通りに動作するかといったようなことを確認します。
あとは動作確認ではないのですが、本体裏蓋の内側にあるフィルムの通る圧板に異常な傷等がないかを確認しておきます。
機種特有の機能の動作確認は?
フィルムカメラの一眼レフでは、上述のように機種特有の機能を有するものがあり、それらの手順や方法は、取扱説明書等も参考にしながら、動作確認をしていきます。
オートフォーカス一眼レフでは、レンズをつけた状態でのフォーカスが合うかどうかを確認します。
マニュアルフォーカスのオート露出機であれば、周囲の明暗でシャッタースピードが変わるかの動作確認、露出計が正確に作動しているかを確認します。
露出計の確認は、ISO100で蛍光灯に向けて、F8でシャッタースピードが1/250から1/500位になれば、正常といえます。
機械式一眼レフでは、機械的に動作するシャッターダイアル、シャッターを切った際の音や幕のスピードといったことを、実際に稼働させながら確認していきます。
カメラの動作確認の必要性は?
現在のフィルムカメラの一眼レフは、中古販売が主流で、購入する際に動作確認を必要とします。
通常の撮影終了後のメンテナンスの際にも、動作確認ができることは、次の撮影への支障を軽減でき、円滑な撮影には不可欠といえます。
動作確認の際には、各機種の取扱説明書に記述してある内容をもとに、機種特有の確認の方法はそれに従い、一般的なカメラの稼働部分の正常な動作を確認することも行います。
外観の観察と稼働部分の動作の確認、内部の部品の傷や汚れの除去といったことを継続することで、カメラ本体の性能をフル活用できる状態を長く継続していけます。