フィルムカメラのコンパクトカメラの初心者の使い方としては、フィルムでの撮影に慣れるための入門機として、あるいはセカンドカメラとしての魅力があります。
フィルムカメラには、主流である一眼レフカメラを筆頭に、二眼レフカメラやコンパクトカメラがあります。
コンパクトカメラは、文字どおりフィルムカメラの中でもコンパクトなカメラといえ、そのほかのフィルムカメラに比べて、持ち運びに便利な大きさになっています。
コンパクトカメラを初心者が使う場合、フィルムカメラになれるという意味では、最適な機種かもしれません。
コンパクトカメラは、レンズや露出に特徴があり、それに対応した使い方が必要です。
コンパクトカメラの特徴は?
コンパクトカメラの特徴は、一眼レフカメラと違い、基本的にレンズ交換ができる機種は少なく、単焦点レンズが搭載されています。
焦点距離も被写界深度が深めの画角である28mmや35mmといった広角系のレンズを搭載した機種が多いことも特徴といえます。
ピント合わせについては、固定焦点、ゾーンフォーカスがあり、その他にもレンジファインダー、オートフォーカスといったものが、それぞれの機種によって選択され採用されています。
露出機能については、’70年台後半以降の機種では、自動露出機能を搭載したものが多く、その当時には、コンパクトカメラは「バカチョンカメラ」とも呼ばれていました。
コンパクトカメラは、現在のデジタルカメラのフィルム版ともいえますが、デジカメの性能に比較すれば、かなり低いものです。
フィルムカメラとしてのコンパクトカメラは、フィルムや単焦点レンズに慣れるための使い方は、初心者にとって有益といえます。
コンパクトカメラの使い方は?
コンパクトカメラは、上述のような特徴を持っていますので、それに適応した使い方を必要とします。
単焦点レンズを搭載しているため、被写体の撮像の大きさを変えるには、被写体との距離感を変える必要があります。
つまり、ズームレンズでは被写体を近づけることができますが、コンパクトカメラの場合、被写体に近づく必要があります。
ピント合わせも、機種によって選択されている焦点方法に違いがあります。
一眼レフカメラに比べても、自動化されてはいるもののその精度は、かなり甘いピントになります。
ピント合わせについては、機種の特性が出ますので、実際の使用で機種ごとの癖をつかむようにします。
コンパクトカメラの使用法
フィルムカメラのコンパクトカメラの使用法は、初心者の入門機として、あるいは、一眼レフカメラのサブカメラとしての使い方があります。
コンパクトカメラの手軽さは、スナップ撮影やポートレート撮影には適していますが、スポーツ写真など動きのある被写体の撮影や、被写体までの距離がある場合の撮影には、不向きと言えます。
一眼レフとは違うコンパクトカメラの特徴を利用した使い方が、初心者でも上級者でも必要です。