フィルムカメラの写りは、機種とフィルムの組み合わせによって、同一の撮影をしても比較すると違いがでます。
この違いは、色彩感や色調といったことや、解像度といったものを仕上がった写真から感じるものです。
仮に同一の機種を使用して、フィルムを変えて撮影しても違いがでます。
フィルムカメラは、さまざまな機材の構成によって、比較すると仕上がりに違いが出るため、撮影者の意図したものを選択する必要があります。
フィルムをメーカで比較すると?
フィルムをメーカーで比較すると、カラーフィルムの写りでは、発色傾向に違いが見られます。
現在のフィルムメーカーは、富士フィルムとコダック社の2社による寡占状態にあり、両者のカラーフィルムの写りの比較を考えます。
一般的に、富士フィルムは、赤や青が強めの色味の傾向があり、コダック社は、黄色味がかった色味が強い傾向があるという比較ができ、両社の違いと言えます。
これらの違いは、富士フィルムは日本人の肌に合う発色傾向を選択し、コダックは欧米の人の肌に合う発色傾向を選択しているためと考えられます。
撮影した写真を比較してみると、粒子の違いも両社にあります。
富士フィルムの方がコダックよりも、粒子が細かいものになっていると感じます。
このように、フィルムの選択でもメーカーによって、粒子や発色傾向の違いがあり、写りにも違いが現れます。
使用する機種による写りの違いは?
使用するカメラ本体やレンズの組み合わせによっても、写りは違ってきます。
各メーカーによって、カメラ本体やレンズ構成にも特徴があり、それによって写りにも違いがあります。
特に、動体撮影に関しては、キャノンが力を入れているため、シャッタースピードを優先した撮影の際の写りの鮮明度は高いといえます。
露出計の感度やくせについても、メーカーによって若干の違いがあり、これらの違いを利用した使用で、写りの違いの選択をおすすめします。
フィルムカメラの写りの違いの原因は?
フィルムカメラの写りの違いの原因は、カメラ本体とレンズの組み合わせや、カメラメーカーの撮影条件の設定の違い、フィルムの違いといったことや、それぞれの機材の組み合わせによって起こると考えられます。
自分の撮影に使用するカメラの特性を知った上で、仕上がりを想像したフィルムを選択することをおすすめします。
フィルムカメラは、基本的に自分でさまざまな撮影要素を選択する楽しさがあり、その結果として、写りも画一的でない違いが現れます。
さまざまに比較し、模索しながら、期待通りの写りの仕上がりを模索してみることです。