フィルムカメラの現像で真っ黒になってしまうといえば、未露光での現像処理をされたか、フィルムの異常が考えられます。
フィルムカメラでの撮影は、フィルムの扱いを誤ってしまうと、撮影したのに撮像がフィルム上に記録されていないとか、何も写っていないというトラブルは、あり得ます。
フィルムは、ナマモノと同様に消費期限があり、それをかなり超えたものであれば、現像してみたら、真っ黒になっていたといった話もよくあります。
現像処理してみないと撮影結果がわからないフィルムでの撮影は、面白さの裏に、フィルムカメラならではのトラブルにもつながっています。
フィルムの有効期限は?
フィルムカメラのフィルムの有効期限は、購入時には確認するものの、意外と撮影時には気にしないで使用することがあります。
多少の期限越えであれば、それほど問題ないのですが、有効期限を過ぎて何年も経ったフィルムであれば、注意が必要といえ、現像してみたら真っ黒ということもあり得ます。
フィルムカメラのフィルムを現像したネガが、透かしてみて濃い茶色や緑色や赤褐色といったものに仕上がっていれば、原因はフィルムの期限切れだと考えられます。
仮に、現像したネガを透かしてみた時に、綺麗な透明な茶色で、フィルムのネガの最初と最後の両端だけが真っ黒という状態であれば、未露光であると考えられます。
フィルムカメラの現像の真っ黒の仕上がりの原因の大半は、フィルムの有効期限切れといえます。
現像の仕上がりを見て、未露光でのものか、そうでないかを判断することになります。
フィルムの未露光での現像は?
フィルムに光が当たっていない未露光が起きる現象は、いくつか考えられます。
一眼レフなどでフィルム装填時に、巻き取り軸への固定が甘く、撮影時にコマ送りされていないままの撮影の可能性が高いと考えられます。
フィルムが巻き取り軸のスリットから外れ、撮影の枚数表示だけが進行し、パトローネに戻した際には、未使用のままということです。
この場合、撮影の途中でフィルムの巻き上げレバーを操作する際に、クランク巻き戻し軸の動きを見て、確認をしておくことで避けることができます。
未露光での現像処理後のフィルムネガの状態は、光に透かした際に、綺麗な透明な茶色になりますので、それで判断がつきます。
フィルムの現像でがっかりしないために?
せっかくの撮影が、フィルム現像処理後の写真を見たら、真っ黒といったことにならないためには、使用前に、フィルムの状態を確認することです。
現像で真っ黒に仕上がる原因の多くは、フィルムの有効期限切れといえ、撮影前にフィルムパッケージを確認することで、回避できます。
どうしても、購入する際には、どのくらいの期間的余裕があるかに注目はするものの、撮影日が違うと確認しないこともあり得ます。
フィルムカメラのフィルムは、ナマモノといわれるほど、保存と処理に注意を払うべきものといえます。
それとフィルム装填と取り出しの際の取り扱いにも、注意が必要といえます。