フィルムカメラで撮影した撮像は、フィルムを印画紙に焼き付けられる状態のネガにする現像という処理を必要とします。
デジタルカメラと違い、フィルムカメラは化学処理したフィルムを記録媒体として使用しているため、実際の写真としてみるまでには、さまざまな処理をします。
その処理として、現像と焼き付けという作業があります。
現像とは、フィルムに撮影された像を、印画紙に焼き付けることができる状態のネガと呼ばれる状態に処理することをいいます。
焼き付けは、ネガから印画紙に像を写し、写真の状態にすることです。
フィルムカメラの現像は?
フィルムカメラのフィルムには、サイズによる違いで35ミリ判、中判、大判と3種類ありますが、一般的には35ミリフィルムが多く、この35ミリフィルムの中には、モノクロ、カラー、リバーサルというものがあります。
現像とは、前述の通り、フィルムからネガの状態にすることです。
これは、化学処理したフィルムを現像液、停止液、定着液という薬剤を利用して行います。
現像とは、化学処理したフィルムを薬剤処理によってネガにします。
この現像の処理の時に必要な薬剤の種類や量については、処理するフィルムによって違いますので、それぞれに対応したものを使用することになります。
この現像の処理は、光がフィルムにあたってはいけないので、暗室で行います。
ネガでは、像は見えても?
フィルムを現像してネガの状態にしても、そのままでは、写真としてみることはできません。
ネガを引き伸ばし機によって印画紙に焼き付けることで、写真として見ることができます。
この焼き付け作業の際も、印画紙を現像液、定着液、停止液という薬剤につける処理をします。
フィルムに焼き付けた像を、さらに印画紙に焼き付けるということです。
現像とは、フィルムからネガへの処理と、ネガから印画紙への処理ともいえます。
フィルムカメラ撮影は現像と焼き付けで写真に?
フィルムカメラで撮影したものを写真として見るまでには、フィルムの現像と印画紙への焼き付けの処理をすることで、写真として見ることができます。
フィルムに記録された像は、薬剤を通すことでネガになり、そのネガの像を印画紙に焼き付け、印画紙を薬剤に通して写真にします。
つまり、現像とは、フィルムから写真にする工程といえ、デジタルとは違い化学変化を利用した処理となります。
デジタルカメラのように、撮ってすぐに撮影画像が見れない代わりに、次第に写真になっていく過程を楽しむことが、フィルムカメラの楽しみ方ともいえます。