フィルムカメラでのフィルムの違いは、写真の仕上がりに影響します。
フィルムカメラでのフィルムは、化学変化を利用したものなので、フィルムの種類や製造メーカーの違いで、発色や粒子の現れ方に違いがあります。
以前と違い、現在のフィルムメーカーは、富士フィルムとコダック社の2社の寡占状態といえます。
フィルムの違いは、一つはメーカーの違いで、もう一つはカラーフィルムとモノクロフィルムの違いといえます。
フィルムメーカーの現在は?
フィルムカメラの一眼レフが主流であった時代には、フィルムメーカーは世界的なメーカーの数社を筆頭に数々のものがありましたが、フィルム需要の縮小による生産の中止やOEMへの切り替え、事業売却や倒産といったことが多々あり、現在では、コダック社と富士フィルムの2社による寡占状態となっています。
この2社以外でも、いくつかの中小メーカーがありますが、選択肢としては、二つといえます。
この2社の寡占状態のためかどうか、日本国内においては、コダック製品の方が富士フィルムの製品よりも安い印象があります。
フィルムメーカーによる品質の違いとして、カラーネガフィルムでは、一般的な低価格の普及品でフジカラーの方が、コダックより粒子が小さい傾向にあります。
写真の仕上がりが、富士フィルムの方がざらつき感が少ないということですが、あくまでサービスサイズではほとんど差はなく、六つ切りやそれ以上のサイズに引き伸ばした場合に差が出るということです。
発色傾向については、富士フィルムの方は、青系よりの発色傾向で色の抜けが良く、鮮明な画質といえます。
一方のコダックは、黄色系の発色傾向が強く、ナチュラルな画質を意識したものといえます。
カラーネガフィルムの写真の発色傾向は、メーカーの違いとしてあるものの、プリント時の補正内容の影響も受けますので、現像所の選択も仕上がりに影響がでます。
フィルムの種類による違いは?
フィルムの製造メーカーによるフィルムの違いは、大まかに上述の通りですが、フィルムの種類による違いは、次のようなことが挙げられます。
そもそも、写真用のフィルムにはサイズの違いによって、35mm判、ブローニー版とも呼ばれる中判、シートと呼ばれる大判の三種類があります。
フィルムサイズが大きいほど、引き伸ばした際の写真の仕上がりの鮮明さは上がります。
それにフィルムの加工に使われている粒子の細かさも、写真のざらつき感に影響を与えます。
一般的な35mmフィルム同士では、現在ではコダックか富士フィルムの選択になりますが、粒子の細かさから選択すると富士フィルムといえるかもしれません。
発色傾向の比較については、使う人によって違いますので、試してみて選ぶことをお勧めします。
フィルムカメラのフィルムの違いで?
フィルムカメラのフィルムは、化学変化を利用したものですので、フィルムメーカーの製造工程や撮影したフィルムの現像やプリントの影響を受けます。
特に、カラーフィルムの場合、メーカーによる発色傾向に違いが見られ、プリントの際の補正でも仕上がりに差がでます。
最初は、さまざまにフィルムを試してみて、自分の好みのフィルムと良質な現像所を選択することをお勧めします。