フィルムカメラの中での代表格といえば、35ミリフィルムカメラの一眼レフと言えます。
フィルムカメラに使用されるフィルムは、そのサイズによって3種類に分類されます。
35ミリ判、ブローニーフィルムと呼ばれる中判、シートフィルムと呼ばれる大判の3種類です。
それぞれのフィルムに対応したカメラがあり、中でも用途に応じてレンズ交換ができ、撮影方法に柔軟な対応が可能な35ミリ一眼レフが、フィルムカメラの主流といえます。
フィルムカメラの種類には?
フィルムカメラには、フィルムに対応したカメラがあることは、前述の通りですが、具体的には次のような種類があります。
コンパクトカメラ、一眼レフカメラ、レンジファインダーカメラの3種類があります。
それぞれのタイプのカメラで特徴があります。
コンパクトカメラは、誰でも簡単に撮影でき、文字通りコンパクトで低価格という特徴があります。
一眼レフカメラは、フィルムカメラの主流といえ、撮影のあらゆる機能を備えた上で、他のカメラとは違い、用途に応じてレンズを交換して使用できることが、最大の特徴といえます。
レンジファインダーカメラは、マニュアルのみの操作での使い方を想定しているもので、いわゆるプロ仕様といえ、操作等に独特のものが多いという特徴を持ちます。
一般的なフィルムカメラの使い方を考える場合、35ミリフィルムカメラの一眼レフが、最も適していると考えられます。
一眼レフのレンズには?
一眼レフのカメラでは、レンズ交換が可能であることは、前述の通りですが、レンズの種類と使い方の関係には、次のようなことがあります。
レンズには、単焦点レンズとズームレンズと呼ばれるものがあり、初心者の間は、標準レンズの50ミリ周辺をカバーした標準ズームを使用しての撮影が無難です。
ズームレンズで、被写体と光の関係を体感し、自分なりの感覚をつかんだ後に、単焦点レンズの使用を検討した方が良いと思います。
単焦点レンズは、F値によってレンズの明るさを表し、値が小さいほど明るいレンズといえます。
単焦点レンズは、ズームレンズに比べてコンパクトで高画質である反面、焦点距離を考えた撮影を必要とします。
そのため、初心者には、ズームレンズで被写体との距離感になれることを優先した使い方が適しているといえます。
レンズの使い方で、F値が小さいほど、レンズの焦点距離が長いほど、被写体との距離が近いほど撮影した写真の背景はボケます。
F値の選択によって背景のボケ具合を左右する要素となります。
交換レンズには、大まかに広角系のレンズ、標準レンズ(50ミリ)、望遠系のレンズがあります。
最初の単焦点レンズを使用する場合、28ミリ程度の広角レンズ、50ミリの標準レンズ、135ミリ程度の望遠レンズの3本くらいを使うことをお勧めします。
これら3種類のレンズの使用で、広角、標準、望遠での被写体との距離感と背景の感覚がつかめると思います。
レンズを交換することで撮影の幅が?
フィルムカメラの主流である一眼レフカメラでは、レンズ交換できることが最大の特徴であり、同じ風景や景色でもレンズの焦点距離によって多彩な表情を見せます。
レンズの使い方をマスターすることで、フィルムカメラの一眼レフの機能を活用でき、多彩な写真撮影を可能にできます。
そのためにも、ズームレンズで感覚をつかみ、単焦点レンズの使い方を検討し体験してみると、写真の楽しみが広がります。